FX情報を活用しよう
為替相場の変動を予測するためのもう一つの重要なアプローチは「政治」です。
それは「政策の分析」だけでなく、「政策変更を察する情報の収集」であり、「政策決定者の本音探り」です。
為替取引をする場合、通貨を選択するときの基準・いつでも売買できる流動性があること・世界的に取引量が大きいこと・値動きの要因についての情報が得やすいこと・値動きが読みやすいこと・自分のビジネスやニーズにより、売買に参加していることでは、いったいどの通貨で売買すればよいのでしょうか。
●流動性、ニュースの重要性を考え、取引の基本は米ドル/円・値が上がりそうな通貨、つまりこれから強くなりそうな通貨を選ぶ(売る場合はこの道)・また近々香港に旅行に行って、使うあてがあるというのなら、香港ドルを買ってみるなど、そのときの個別のニーズがある通貨を選ぶなどが考えられます。
ただ、最初は「米ドルやユーロを選ぶのが無難」でしょう。
理由は、・現在の世界で、絶対値として国力の強いのは、やはり米国、欧州各国・マーケットが大きく流動性があり、情報も入りやすいことから情報開示に安心感がある・また、基本的に、どの通貨もドルで換算するレートがベースになっているので、米国の動向を常に迫っておくことが大切●地政学リスク回避に米国の力最近「地政学リスク」という言葉をよく聞きます。
地政学とは「地理政治学」のことで、 「覇権の政治学(ゲオポリティクス)」とも言われますが、米国の強さの象徴とも言われます。
たとえば地域紛争や混乱が起こる地域は投資対象としてはリスクがあり、その通貨は弱くなるという判断で、たとえば米国やスイスに流れます。
したがって安全な国へ資金を移すLesson 18市場参加者の人間心理行動優先と群集心理Q.為替ディーラーはいつもどんなことを考えているのですか?参加者の心理は相場にどのような影響を与えますか?まず外国為替市場に参加している人、特にディーラーは、どのような心理で売買をしているか、考えてみます。
外国為替市場に参加している人は、 「まず走り、それから考える」人種の集まりと考えてよいでしょう。
人の性格には、次の3通りがあるようです。
@走ったあとで考える人A走りながら考える人Bまず考えて、それから走る人このなかで、相場、特に外国為替取引に携わっている人は(彰のタイプが多いと言われています。
その理由は次のとおりです。
(a)相場は値動きが早く、瞬時に動きます。
ときには、理由は何かわからないけれど、ドルが急上昇している、といったようなケースがあります。
流れに乗るためには、理由を探している暇などありません。
ともかく行動することが必要です。
(b)そのために、ニュースに常に敏感でいる。
ニュースが出たら、いつもそれはドルにとって「よいニュース」か「悪いニュース」か、を考えるクセをつけておくことです。
(C)結果、誰もついてこなかった。
あるいは、自分の早とちりであったら、そこで反対売買をし、その場面は終わりとします。
(d)もし、行動が正しかったら、報酬を得ることができます。
このように、為替ディーリングには「フットワーク」が大事ということです。
ときとして、東京市場では小動きで推移したのに、海外市場で取引が始まったとたんに、急に大きく動き出した、というケースが出てきます。
ディーラーのなかにも、東京市場では収益抜群だった人が、海外では、なかなか収益が上がらないということがあります。
これは民族の違いからくるディーリング手法の違いだと考えるとわかりやすい現象です。
東京市場はどちらかといえば農耕民族スタイル、海外では狩猟民族スタイルと言えます。
その違いは円転・逆張り、当たり待ち・高くなったから売る、安くなったから買う田団円・順張り、追いかける・上がるから買う、下がるから売る最初はピンとこないかもしれませんが、こんな小さな発見も相場を見る楽しみです。
次に市場参加者の心理を読む訓練です。
為替相場変動を決める要素として、 「ファンダメンタルズ」、 「テクニカル」、 「情報(政治)」の3通りがあることはこれまでに説明したとおりですが、この要素をもとに、投資家、ディーラーなどの参加者は、・通貨の買いか売りかの方向を決定し、・行動に移します。
しかしこれだけではありません。
参加者は・自分のポジションの損益状態や・市場の「傾向」・市場の「勢い」などの雰囲気を察し、・市場の「クセ」に注意し、最終決定をします。
このときにもう一つの要素となるのが・その行動を気持ちよく感じるかどうかという相場心理です。
この1人ひとりの相場心理の集積が群集心理です。
この群集心理には気をつけてください。
「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という動きが出たら、要注意です。
相場の天井や大底はこのような全員参加でもって終わることが多いのも過去の経験則にあります。
2007年2月末に中国上海株式市場で始まった世界同時株安や円高進行は、世界的なキャリートレードの巻き返しが群集心理として増幅したものと言えます。
第4章市場の特徴、クセを習得するLesson 19市場のことは市場に聞け見えないときは渋滞理論を思い出すQ.いろんな予想があり、わからなくなるときがあります。
そんなとき、為替市場の「どこ」や「何」を見ればよいのですか?この言葉は、相場の方向がわからなくなったときに思い出す言葉です。
●「傾向」とは、 「今動いている方向」ある一つの通貨から見て(たとえば自分が売り買いしている通貨が米ドルの場合は、米ドルから見て)、(手強くなっているかA弱くなっているかB横ばいなのかという相場の方向です。
たとえば、@米ドルが1週間前は116円だったが、今は120円に買われ、莱ドルが高くなり強くなってきたA米ドルが1週間前は116円だったが、今は110円に売られ、莱ドルが安くなり弱くなってきたB一定の幅(最近1週間は、 116円と118円の間)で行ったりきたりで、横ばいの傾向(レンジ相場とも言います)というように、動いている相場の傾向を見ることです。
「トレンドは友達」という言葉があります。
方向を知ることによって次の相場ポイントを知り、市場の心理を感じることができます。
●「勢い」とは、 「相場そのものの頚さ」毎日の出来高は有力な参考指標です。
ここで言う勢いというのは、通貨そのものの強さでなく市場全体の「気」といったものです。
すなわち、@「助走」なのか(ある方向への動きが始まったばかりなのか)A「最盛期」なのか(参加者も出来高も増加中)B一つの傾向が「終わる直前」なのか(よく言う「猫も杓子もその取引に参加して、みんなで信号を渡り始めた」のか)という見方です。
勢いによってそれぞれ対応が違います。
@の場合は、イケイケドンドン!です。
A天井あるいは底値を意識しながらその方向についていきます。
B群集心理(第3章Lesson 18参照)を考えます。
「鯛焼きの頭とシッポはくれてやれ」という言葉もあります。
そこで取引の終了を考える、あるいは新たに参加しない、ということになります。
●「クセ」とは、それぞれの市場が持つ相場展開のクセ、あるいはより具体的に、相場の動きそのもののクセ@日本市場より海外市場のほうが、流れが出ると止まりにくい(まるで、 「車は急に止まれない!」のような動き(市場による行動スタイルの違い)、本章Lesson 23参照)A取引される相場の傾向を知る(たとえば、動きのいったん止まる場所となるマジックナンバー「2」 「8」、本章Lesson22参照)Bチャートなどで表れる相場のポイント(第3章Lesson16参照)これらを知ることによって、今自分が参加している(ときには戦い、ときには楽しんでいる)市場の姿を読み取り、市場への参加方法を決めます。
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